2024/03/17 00:15

今回、ネパールワインの価格について、過去に問い合わせやご意見があったため、再度ご説明します。


輸入元のRoyal Kathmandu Himalaya Beverage Pvt Ltdの製品はネパール国内で広く流通しており、一部はインド等に輸出されています。

ではネパール国内ではどの程度の販売価格か少しご紹介します。



私共で取り扱っているBig Master Perfect Fruit Dry Wineのネパールでの小売価格は、上記画像の通り「RS.810」(ネパールルピー)で販売されています。

小売店によっては多少差があるかもしれません。

810ネパールルピーを日本円に換算しますと約910円です。(2024年3月16日現在)


ネパールの物価や平均年収等については他サイトに数多く詳細な情報が掲載されていますので、全ては紹介出来ませんが、MayaMaya!NEPAL!様の記事に物価についての記事がありましたので、興味のある方はご覧下さい。


私共の販売価格はワイナリーからの仕入れ価格+送料(航空便)+酒税+消費税+空港から倉庫までの運送費+倉庫保管料を全て含めています。(関税は無料)

昨今の円安、物価高情勢に鑑み、粗利より消費者の皆様が求めやすい価格帯に設定させて頂きます。


現在、個人の方からのご注文は、当サイトから、飲食店様からのご注文は直接受注を承っております。


また、よくある質問として、

ネパールの物価は日本の半分以下なのだからもっと安くできるはず。

と良くご指摘を頂いています。


このご時世、コストパフォーマンスが良い大型量販店やディスカウントストア等で、チリ産やスペイン産のワインのボトルが500円以下で販売されています。

ただ、これらのワインを取り扱っている酒販業者様は大手で資金力のあるところが大多数なのです。

彼らは送料の安い船便でドライコンテナに15,000本以上を一度に輸入し、自社倉庫も構え運送費を極力抑えています。

また、大型量販店にかなりのロット数を卸すので在庫を抱えている時間も少ないです。

資金力と企業努力の結果、ワインに限らずですが私達は安く商品を買い求める事が出来るのです。


対する私共は、資金力も経験も乏しい弱小企業です。

また、ネパール産ワインの提供は一部のネパールレストランを除き日本で殆どない事から、周知を進めていかなければなりません。


これから先、コスパは様々な場面で求められていきます。

しかしそうなると私達消費者はコスパが良くないと感じた物を求めなくなり、段々と選択肢が無くなっていくのです。

(これが資本主義だと言われてしまえばそれまでかもしれませんが…)


私共が今回ネパールからワインを輸入した動機の一つは、日本皆様のワインの選択肢を増やすと共に、ネパールの食文化を広く知ってもらいたいと願っているからです。

従いまして、圧倒的コスパを求める方には、おすすめ出来ないかもしれません。

コスパだけではなく、ワインの原産国の文化風習に想いを馳せながらワインを楽しんで頂けると幸いです。

※3月29日 追記

また、ネパールからの輸入は特恵関税制度が適応され、原産地証明書があれば関税が無料になりますが、関税無料=無税と勘違いされている方が意外に多いです。

例え関税が無料でも輸入時には酒税と消費税(内国消費税(7.8%)と地方消費税(2.2%))の納付が必要です。今回のネパールワイン輸入時には約36万円納付しています。

3月17日のXポストから転記。